担当教員:柳澤 潤准教授、粕谷 淳司准教授
非常勤講師:手嶋 保
助手:Yap Minwei
TA:関 拓海(M2)
2022.10.14(金)第3回の講義では2回目のエスキスが始まりました。
本日は一人ひとりじっくりと時間をかけ、エスキスを行いました。模型や図面を使い、自身が1週間考えてきたことを伝えながら、先生方もペンでプランを描きながら、一緒に考えている様子でした。

村田くんは敷地全体に書斎、水回り、物置などの機能が点在した案を提案していました。葉山のもつ開放的な自然とのかかわりを、庭だけでなく敷地いっぱいに享受しようとする想いがとても伝わりました。それぞれの配置やランドスケープなどこれから考えることはたくさんありますが、外に居場所を見つけ生活が一か所に完結しない、母屋と離れを等価に考える暮らしを模型から感じました。

10.15(土)には手嶋先生が手掛けた「鎌倉山の住宅」の見学に行きました。すでに住んでいらっしゃるお施主さんの生活も拝見しながら、手嶋先生がどのようなことを考えて設計したのかご説明いただきました。中でも特に印象に残ったことは、窓から見渡す前庭と眼下に広がる周辺のランドスケープを一体として考えているというお話でした。限りある敷地内の資源で完結した考え方ではなく、その周りにある風景や木々も生活の中に一緒にあるような暮らしがそこにはありました。それは単に窓からの眺めというものではなく、視点場の高さ、素材、お施主さんの暮らしぶりなど非常に多くのことを熟考して設計されていることが感じ取れました。学生たちのこれからの設計に多くのヒントがある、実りある見学会となりました。
来週は1週お休みとなり、再来週には軸組模型を含めた中間講評会になります。時期が早くも感じられますが、見学で学んだことも踏まえて進めていきましょう。
TA:関拓海