2022年4月15日金曜日、「デザインスタジオⅠ」の第2回の授業がありました。
今回の授業では非常勤講師の村松基安先生からのレクチャーと、1回目のエスキスが行われました。
村松基安先生は早稲田大学の池田義郎研究室を卒業後、建築家・谷口吉生事務所で設計担当を経て、現在は村松デザイン事務所を主宰しています。建築家として社会で活躍なさっている先生です。
レクチャーの中では、幼少期に代々木体育館(丹下健三)のスイミングスクールに通っていた経験や、学生時代の作品、教授である池田義郎の所沢聖地霊園礼拝堂・納骨堂など、現在に至るまでの経緯を話してくださりました。
また、谷口吉生事務所時代の担当作品である葛西臨海水族園、慶応藤沢キャンパス中等部・高等部校舎などから独立後に設計された老人介護施設、保育園などの作品を、課題の敷地の大きさである1㎞×1㎞で切り取りながら、紹介してくださりました。スタディ段階で描かれた、美しいパースや立面のスケッチも見せていただきました。風景や周辺環境とともに作られる建築の美しさが印象的でした。

レクチャーの後にプレゼン形式でエスキスが始まりました。初回エスキスでは、世界中から1㎞×1㎞を切り抜いた都市を各自発表しました。
荒川さん―チャンティガール(ル・コルビュジエによる都市計画):インド
金沢八景(現在の自分の住んでいる地域):日本
生活圏の中で1㎞×1㎞を切り抜き、1㎞×1㎞の大きさを把握
黒柳くん―コペンハーゲン:デンマーク
セントラルパーク:アメリカNY
1:1000の図面を用いて異なる都市構造のエリアを比較して考察
陳くん -台北
3Ⅾ化し、立体的に考察
村瀬くん―ストックホルム:スウェーデン
1:1000の図面を用いてストリートビューを使って都市を歩く疑似体験をしながら考察
村田くん―ラヴィレット公園:フランス(パリ)
チュミ案・OMA案を比較、考察、批評
各自で様々な視点から都市を選び、考察していたことが印象的でした。
また、切り取った地図のみならず、その周りもわかる俯瞰した図があるとよい、緑化率や人口密度など数値的な考察も必要、オフィス・商業・住居など都市要素が分かるように整理する、などの改善点も見られました。
来週はCAD図を用いて一人3都市を考察していきます。様々な都市を比較しながら、設計のヒントを得ることを意識しながら考察を進めていきましょう。

TA 長橋