2022.6.24(金)
2022年6月24日 金曜日、「デザインスタジオⅠ」の第10回の授業がありました。
一人1:1000の模型をつくり、再講評会が行われました。
荒川さん:0.45t/haのフードロスが出る。77haの敷地からは 22トンのフードロスが出る。
酪農、動物の飼育施設、フードロス解決レストランを施設に入れる。
周辺にある空き家を利用して施設を作る。
〈講評〉道を挟んで左と右に敷地が分断されていること、道で強く農地同士が分断されている、敷地を区切るのではなく、全体で考えていくこともいいのでは。
農場と水路の関係(水、足洗いをする場所など)や、農地の中に屋根のある日差しを遮る場所、レストラン以外にもキャンプ場やシェアキッチン等があってもいい。
農地の配置にルールを付けた方がいいのでは。
黒柳くん:ステージ、レストラン、展望台、遊具(エンタメ)、野球、テニスコート(スポーツ)、親水空間(ホビー)、アートエリア、駐車場を点在・配置、中心にはパブリック公園を配置、27か所に建造物を配置
人、鳥、小動物の動線計画をする、色々な生物が行きかう場所を作る。
〈講評〉 野球場の方位や駐車場台数など、具体的な計画に進める。
従来の都市計画ではゾーニングが主流となっているが、ゾーニングの危険性がある。目的を持つとそこにしか行かなくなってしまう。アートとスポーツなど、様々な文化が混ざることで生まれる面白さも考えられる。
円と円を繋げるものがあった方がいいのでは。目的地が見えている道はしんどい、日陰や雨をしのげる場所など、人の動きを考えた時のもう1レイヤー必要では。
エリアではっきりと分けきるのではなく、フレキシブルに、様々な行為ができるような空間だとよい

陳くん:平面図を書き直す。農業施設、スポーツ施設車道、歩道、景観湖、で遊戯施設を中心とし同心円状に集まる。
〈講評〉中心にある物、求心力のあるシンボル的なもの中心に向かうものが観覧車でいいのか、
同心円の形が正円である根拠について、周辺の環境や地形の影響で狭いところ、広いところがあるなど、すべてが同じ幅でなくてもよいのでは。
建築の物の配置もよいが、人の動きや居場所の作り方も考える。
空白のある部分もあるが、思い切り設計を進めているところがよい。
村瀬君:日本のニュータウンの高齢化課題について調査→1階を開くバーや本屋とする。
〈講評〉人口密度を調べていないこと:この敷地にどれくらいの人が住むのがいいのか、そのために必要な施設は何㎡か、何%かが重要。
対案がないと、設計の評価ができない。
住戸配置の計画や周辺の道との関係を図面・模型に落とし込む

村田君:ヴェネチアの水、道路の割合、ヴェニスの島(1区画)の面積、教会(建物)と広場の面積比を分析し、77ha の敷地の地形に落とし込む。
ヴェネチアでは囲み感があるが、旧深谷通信基地にはなく、このランドスケープでいいのか、迷う。
ランドスケープの設計ソースはできたので、同じように建築まで想像力を伸ばす
建築のスタディを進めるにあたり、以前調査していたラヴィレット公園のフォーリーの概念を参考にし、考え方と設計デザインを並行してスタディし、エスキスに臨む

総評としては、それぞれ先生からの講評を来週に向けて考え直し、着実に設計を進めていくこと、設計を進めるためにも有意義なエスキスのために模型などにアウトプットしたアイデアを複数持ってくることが挙げられました。
今までの設計では経験したことのない広大な敷地であるために不安なことも多いとですが、線を引くことに勇気を持って進める、ワンアイデアで解決できることではないので着実にスタディを積み重ねることなど、自信をもって設計を進めることも大切だとお話しいただきました。
一人一人1:1000の模型を作り、スケール感覚もわかり始めたと思います。イメージだけでなく、寸法、スケールを当てて設計を進めていきましょう。
TA 長橋